研究課題/領域番号 |
18K07830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
三浦 健一郎 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (70408483)
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研究分担者 |
安彦 行人 国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部, 主任研究官 (40370944)
栗原 秀剛 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (80311976)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 巣状分節性糸球体硬化症 / ネフローゼ症候群 / Epstein症候群 / 遺伝子解析 / 細胞骨格蛋白 |
研究成果の概要 |
細胞骨格蛋白であるミオシン重鎖myosin-IIA(MYH9遺伝子がコードする蛋白)は糸球体上皮細胞(ポドサイト)と内皮細胞に発現しており、その異常はEpstein症候群を起こし、腎組織は巣状分節性糸球体硬化症を呈する。今回、腎特異的MYH9変異ノックインマウスを作製し、生後4週でタモキシフェンを投与したところ、生後13週で、蛋白尿の増加を確認した。また、Epstein症候群の遺伝子解析と臨床像の解析を行い、頭部変異と腎予後の関連性、腎病理所見における内皮細胞障害の知見を得た。
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自由記述の分野 |
小児腎臓病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性ネフローゼ症候群は高度蛋白尿、腎組織の巣状糸球体硬化症(FSGS)、末期腎不全を来す疾患であり、その病態解明は小児腎疾患診療において最大課題の一つである。細胞骨格蛋白であるミオシン重鎖myosin-IIA(MYH9遺伝子がコードする蛋白)は糸球体上皮細胞(ポドサイト)に発現しており、その異常はEpstein症候群を起こし、腎組織はFSGSを呈する。今回の腎臓特異的MYH9変異ノックインマウスの解析とヒトEpstein症候群の腎病理像の解析はFSGSの病態解明につながり、遺伝子変異によらない特発性FSGSの病態理解の一助となりうる。
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