研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、血清や尿中のオキシステロールが、小児急性肝不全のバイオマーカーとして有用か明らかにすることである。小児急性肝不全は希少疾患であるため、科学的に検証するための十分な検体数を研究期間に集めることはできなかったが、数例の急性肝不全とコントロールの比較検討を行い、バイオマーカーの候補となるオキシステロールを数種類同定した。今後は検体数を増やし、どのオキシステロールが小児急性肝不全のバイオマーカーとして真に有用か明らかにしていく予定である。
小児消化器肝臓病
小児急性肝不全は稀な疾患であるが、予後不良なことが多い。小児急性肝不全の症例から非侵襲的に取得できる検体を用いて、早期診断や予後予測できるバイオマーカーが見つかれば、予後改善に繋がると考えられる。本研究は小児急性肝不全の治療と予後をより良くするために有用な研究と考える。