• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

早産児の動脈管開存症の重症度、治療のタイミングと方法は発達予後に影響を与えるか?

研究課題

研究課題/領域番号 18K07837
研究機関地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所)

研究代表者

豊島 勝昭  地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (50307542)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード動脈管 / 早産児
研究実績の概要

様々な疾病や障害を抱える可能性のある早産児の予後改善は、喫緊の課題である。早産児の動脈管開存症(PDA)の適切な管理は、予後改善のために必須であるが、PDAの評価法、治療開始基準、治療法についての世界的なコンセンサスはなく、異なる状態・タイミングで種々の治療が行われており、治療の是非についても賛否が分かれている。日本の34施設のNICUによる前方視的多施設研究(PLASE研究)で、我々は30週未満の早産児の臨床情報・短期予後と生後2週までの詳細な心エコー評価データベース(DB)を構築した(2017年)。本DBは710名の早産児で、どのような血行動態と変化に対し、いかなる治療がなされたかを内包する、世界に類をみない大規模DBである。日齢1、3、7、14の定点と、COX阻害薬治療前、手術前後の心エコー検査・臨床情報は既にデータベースを構築済みである。
本研究では3歳時(1歳6ヶ月時)に、本研究デザインを知らない各施設の臨床心理士により新版K式発達検査を行い、全領域DQに加え、姿勢-運動領域DQ、認知-適応領域DQ、言語-社会領域DQを評価する。さらに3歳時(1歳6ヶ月時)の発育データ(身長・体重)も併せて収集し、発達・発育予後を内包したデータベースに再構築する。DQは連続変数として解析するほか、発達遅延の境界とされる70未満の有無の二群に分けた検討も行う。それぞれ単変量で解析したのち、在胎週数、出生体重、出生時Apgarスコア、性別など、発達に影響を与える因子を考慮に入れた多変量解析を行い、早産児の動脈管開存症(PDA)の重症度、治療法、治療のタイミングが、児の発達予後に与える影響を明らかにする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画どおり、先行PLASE研究のデータベースに登録された710名の1歳6か月時、3歳時の発達予後を追跡している。

今後の研究の推進方策

このDBに含まれる児の発達を3歳まで追跡することにより、早産児のPDAの有無や治療、治療のタイミングが3歳児発達予後や様々な合併症発生に与える影響を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

想定より研究費を抑制しつつ進捗できているために次年度に繰越となった。

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi