研究課題/領域番号 |
18K07857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
服部 元史 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50192274)
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研究分担者 |
宍戸 清一郎 東邦大学, 医学部, 教授(寄付講座) (00187353)
佐藤 秀則 山形大学, 医学部, 助教 (60326030)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 巣状分節性糸球体硬化症 / 腎移植 / ネフローゼ症候群 / 遺伝子解析 |
研究成果の概要 |
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)の腎移植後再発を予測する因子は確立していない。本研究では、国内の7施設で腎移植を施行された1歳から25歳までに発症したFSGS患者のうち、二次性FSGS、家族性または腎外症候を有するFSGS、遺伝性FSGSを除外した36名を対象として、移植後再発のリスク因子を検討した。その結果、初回ステロイド治療またはその後の免疫抑制治療、リツキシマブ、血漿交換、LDL吸着に対する治療反応性がFSGSの腎移植後再発の予測因子となりうることが示された。
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自由記述の分野 |
小児腎臓病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FSGSはステロイド抵抗性・難治性ネフローゼ症候群を呈しながら末期腎不全に進行し、さらに、腎移植後、高率に再発して移植腎機能廃絶に至る希少難病である。小児では末期腎不全の原因疾患として2番目に多く、また移植腎の生着を妨げる重大な要因であるため、FSGSの腎移植後再発は国際的な最重要課題である。しかしながら、腎移植前のFSGSの再発予測法は確立していない。本研究では、詳細な臨床病理学的検討と網羅的な遺伝子解析を加えた検討で、発症後のステロイド、免疫抑制薬、リツキシマブ、血漿交換、LDL吸着への治療反応性が腎移植後再発を予測するうえで有用な情報となりうることが示された。
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