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2020 年度 実績報告書

重症不整脈を引き起こす心Naチャネル変異における新生児型バリアントの影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K07858
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

古谷 喜幸  東京女子医科大学, 医学部, 研究生 (10424673)

研究分担者 羽山 恵美子  東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00349698)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードSCN5A / LQT3 / 疾患iPS細胞 / 心筋細胞
研究実績の概要

今年度は、研究1「Nav1.5発現細胞を用い変異によるNa電流の変化を検討」の実施のため、Nav1.5野生型及び変異を恒常的に発現する哺乳類細胞株の作製を続行した。これまでに野生型(成人型、新生児型)のSCN5A遺伝子にそれぞれc.4868G>A (R1623Q)変異を導入した哺乳類発現ベクター計4種類を作製できた。これらの発現プラスミドをそれぞれ293T細胞に導入し、ハイグロマイシン選択により、Nav1.5成人型3クローン、Nav1.5成人型-R1623Q変異 3クローン、Nav1.5新生児型-R1623Q変異 3クローンを作製できた。Nav1.5新生児型クローンの作製が遅れていたが、これも作製できたので、本年度パッチクランプ実験の実施に至り、これら4種類のNav1.5のクローンの電流波形を測定できた。
研究2の「疾患iPS細胞分化心筋細胞を用いた機能解析」に関しては、昨年度までに当該研究室に凍結保存されていた不死化B細胞株を用いて、R1623Q変異をもつLQT3患者2名のiPS細胞を作製することができた。今年度は、iPS細胞から心筋細胞への分化誘導法に、心筋の小塊を形成する手法を加えたところ、心ナトリウムチャネルや心筋を構成するトロポニン2などの心筋特異的な遺伝子群の発現が改善した。現在、これらのiPS-心筋細胞(2次元分化型と途中心筋塊型)について、MED64システムを用いて電気生理学的なデータを蓄積している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新生児期に重篤な不整脈を示したLQT3患者2名のiPS細胞由来心筋細胞を用いたin vitroモデルの心機能評価2020

    • 著者名/発表者名
      古谷喜幸、羽山恵美子、川口奈奈子、島田光世、松岡瑠美子、稲井慶 、中西敏雄 、杉山 央
    • 学会等名
      第56回日本小児循環器学会総会・学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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