研究課題/領域番号 |
18K07860
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
荻原 享 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (00211128)
|
研究分担者 |
安井 昌子 大阪医科大学, 医学部, 助教 (70550218)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 血中脂肪酸 / 早産低出生体重児 / 新生児慢性肺疾患 |
研究実績の概要 |
市販のStandard mixと、それに含まれていない脂肪酸standardsを混合してstandardとし、まずはretention timeの検討を行った。新生児血中には、十分多い脂肪酸と、極めて微量な脂肪酸が、測定予定の脂肪酸の中でもそれぞれ10種類以上あり、同一の条件で一挙に測定するには無理があるので、多量群・少量群の2群に分け、それぞれのisotope Internal Standardを変えて、2つのprogramを作成した。 次に、まずはspectrum dataが豊富なEI modeでの検出を試みた。成人sampleでは支障はないが、新生児ではごく少量の脂肪酸の検出は困難であり、methaneを使ったNICI modeも試し、新たなprogramを作成した。 Term babyの予備測定では、良好な感度と再現性が得られ、実際の検体での測定が現在進行中である。抽出に要する時間は80分程度で、一時に多くの検体処理ができるため、大きなtroubleがなければ、予定検体数をこなすにはそれほどの時間は要しないと思われる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
測定装置であるGas chromatography-Mass spectrometry (GCMS)のEI modeでは十分な感度が得られず、methane NICI modeに変更したため、実際の測定に入る時期がずれ、予定の検体数にまだ到達しない。
|
今後の研究の推進方策 |
まずはひたすら測定を行う。幸い、抽出操作にはそれほど手間取らないので、accidentさえなければ、最終年終了までに統計解析等も間に合うと予想している。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究の進行が予想より少し遅れたのと、脂肪酸のstandard購入に際して、お買い得なmixが見つかったので、予定支出額を低く抑えられ、次年度使用額が生じた。
次年度は測定を行うため、その費用に使用する予定である。
|