本研究は、タンデムマスを中心とした新生児マス・スクリーニングで診断不可能な先天代謝異常症やQT延長症候群など、新生児期での発見が重要と思われる遺伝子関連疾患等を対象に、ゲノム解析により出生直後より短時間でスクリーニング的に検出できるシステムを構築することを目的とした。 血液からの迅速なDNA精製、1172遺伝子パネル(先天代謝異常、心疾患・伝導障害、免疫異常等)、FPGAを用いたマッピング等を用いて構築し、実際にSCL25A20、KCNH2遺伝子の病的バリアントなど確認できた。 本クリーニング法は、コストがかかるものの、72時間以内でのバリアント検出が可能であった。
|