研究課題/領域番号 |
18K07865
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(静岡・てんかん神経医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
高橋 幸利 独立行政法人国立病院機構(静岡・てんかん神経医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (70262764)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | AMPA型GluR / 自己抗体 / 行動異常 / てんかん / 学習障害 |
研究実績の概要 |
1.2018年度に構築した、ヒトAMPA型GluR(GluA1、GluA2、GluA3、GluA4の各サブユニット)とEGFPの融合タンパクを発現できるベクターを導入したHEK293T細胞を用いて、抗体検出条件を検討した。 2. GluA1+EGFP発現細胞と市販のGluA1抗体(細胞外aa271-285がエピトープのポリクローナル抗体)を用いて、抗体検出染色条件を確立した。3. GluA2+EGFP発現細胞と市販のGluA2抗体(細胞外aa179-193がエピトープのポリクローナル抗体)を用いて、抗体検出染色条件を確立した。4. GluA3+EGFP発現細胞と市販のGluA3抗体(細胞外aa372-395がエピトープのモノクローナル抗体)を用いて、抗体検出染色条件を確立した。5. GluA4+EGFP発現細胞と市販のGluA3抗体(細胞外aa3274-286がエピトープのポリクローナル抗体)を用いて、抗体検出染色条件を確立した。 6. 神経疾患9症例の髄液について、ヒトAMPA型GluR(GluA1、GluA2、GluA3、GluA4の各サブユニット)発現HEK293T細胞を用いて、前述の抗体検出染色条件でスクリーニングしたところ、1例の髄液でGluA1抗体を検出できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
AMPA型GluRサブユニット4種の発現ベクターをそれぞれ導入した安定発現細胞を構築できた。AMPA型GluRサブユニット発現細胞を用いたcell-based assayによる抗体スクリーニング系を確立できた。少数例の検討ではあるが、髄液GluA1抗体を有する症例を1例見出した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きAMPA型GluRサブユニット4種を安定発現する細胞を用いて、AMPA型GluRサブユニットに対する抗体をCell-based assayでスクリーニングし、症例を集積し、AMPA型GluR抗体陽性例の特徴を明らかにする。
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