先天性QT延長症候群(LQTS)は主にKチャネルおよびNaチャネルをコードする遺伝子によって発症するとされてきた。ただシークエンス技術の進歩とともに、他のチャネルをコードする遺伝子変異によって発症するLQTSも報告されるようになってきた。そこでカルシウム動態に影響を及ぼすイオンチャネル・タンパクをターゲットに解析を進めてきた。 Caチャネルをコードする遺伝子、CACNA1Cの変異はLQT8型の原因となり、これまでの報告と比較して頻度が高いことを報告した。現在同定された変異の機能解析を進めている。カルモジュリンをコードするCALM1~3の新規突然変異は非常に重篤な症状を呈することを明らかにした。
|