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2021 年度 研究成果報告書

腸内細菌叢と脳との双方向情報伝達機構の解明-ストレスによる肥満易発症の分子基盤

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07879
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関香川大学

研究代表者

三木 崇範  香川大学, 医学部, 教授 (30274294)

研究分担者 太田 健一  香川大学, 医学部, 助教 (50403720)
鈴木 辰吾  香川大学, 医学部, 准教授 (50451430)
横山 俊史  神戸大学, 農学研究科, 助教 (10380156)
割田 克彦  鳥取大学, 農学部, 准教授 (40452669)
金西 賢治  香川大学, 医学部, 教授 (10263906)
日下 隆  香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード母子分離 / 幼少期ストレス / 腸内細菌叢 / 炎症性サイトカイン / ミクログリア
研究成果の概要

生後早期のストレスが子供の脳や身体の発育に与える影響について研究を行ってきた。中枢と末梢臓器を連関させる因子として、腸内細菌叢組成の動態変化に着目し、臓器連関(脳-腸相関)の観点から、脳発達期(生後早期)のストレス曝露の影響を探索した。
本研究で幼少期ストレスとして離乳前に母仔分離したモデル動物の腸内細菌叢を解析した結果、生活習慣病及び炎症に関連した組成に変化が認められた。一方、同モデルでは、発達期の脳でミクログリアが産生する炎症性サイトカイン発現量が増加していた。これらの結果は、幼少期ストレスが炎症を惹起し易い腸内細菌環境を作り出し、その影響が脳内の炎症へと波及する可能性を示唆するものである。

自由記述の分野

発達神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、幼少期ストレスが腸内細菌叢組成を変化させる事で生活習慣病及び脳内炎症を引き起こしやすい体内環境を生後早期の時点で作り上げてしまう事を示している。腸内細菌叢という観点から幼少期ストレスの影響を捉えようとする研究はまだ少ないが、この理解が進むことで育児放棄・虐待といった幼少期の不遇な養育環境にあった児のその後の発達を改善する手段として療育のみならず腸内細菌叢の改善という観点が産まれる。本研究結果を基盤に、更なる幼少期ストレスによる脳腸相関を原因とした影響が解明する事でそれを回復する機能性食品などの開発にも繋がる期待がある。

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公開日: 2023-01-30  

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