1型糖尿病患者におけるインスリン療法では、食事中の糖質量に応じてインスリン量を調整するカーボカウント法が確立している。一方で、脂質・タンパク質を摂取した場合のインスリン調整方法は確立していないことが課題となっている。しかし実際の患者を用いた研究には限界がある。今回、ヒトとホルモンと消化管機能が似ているブタを実験的に1型糖尿病として、持続グルコースモリタリングを可能な状態にすることに成功した。つまり1型糖尿病患者のモデルとしてブタを使用できるようになった。今後、様々な組成を持った食事をこのブタに与えることで血糖値への影響を研究し、適切なインスリン療法の開発に役立てることができる。
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