研究課題/領域番号 |
18K07903
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
土屋 淳紀 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70464005)
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研究分担者 |
寺井 崇二 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00332809)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 間葉系幹細胞 |
研究実績の概要 |
急性肝障害マウスモデルに関して四塩化炭素、アセトアミノフェン、四塩化炭素+リポポリサッカライド等様々なモデル作成ができている。また間葉系幹細胞、またそこから得られるエクソソームの採取法が確立され、CAGE情報、タンパク情報、miRNA情報などを蓄積してきている。 現在これらのmRNA、 タンパク、miRNA情報をin silicoで解析を行っているが非常にたくさんの情報が得られているため、それぞれの持つ意味を解析を行っているところである。 現在それらの情報を踏まえ、実際に急性肝障害動物モデルで治療効果の検証を行っているところである。治療効果を検証した後に、どのような免疫細胞に時に影響があったのかをフローサイトメトリーで行えればと考えている。特に従来からターゲットと考えられているT細胞やマクロファージだけでなく広く免疫細胞の変化が調べられればと考えている。 肝障害のレベルが動物ごとに異なることも多く、結果の安定性を担保することが現在最も問題となっている課題である。 エクソソームの可視化に関しては、PKH26等でプレリミナリーな実験を行っているが現在見えているものが偽陽性であるのか、正しいものを見ているのか同定しにくい状況にあり、今後エクソソームが可視化できるCD63-GFPラット由来の間葉系幹細胞を用いて間葉系幹細胞由来のエクソソームのin vitro, in vivoで可視化にチャレンジして行きたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
モデルの作成、細胞、エクソソーム情報の取得、治療効果の検証と、可視化への挑戦とこれらのテーマが行えているため。
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今後の研究の推進方策 |
あと一年、しっかり治療効果を検討し、今後MSC、エクソソームが急性肝障害に高い効果を及ぼすものであるのか検討していきたい。また、その機序の中核を担う物質を同定を試みたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和元年度に解析予定であった動物の解析結果が本年度にずれ込んでいるため、その解析費用分を令和2年度にまわすこととした。
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