研究実績の概要 |
各種ヒト肝癌細胞株(HUH-7, JHH-7, JHH-5, HepG2, HuH-1, Li-7, JHH-4, JHH-6, SK-Hep-1)におけるAFP産生をELISAおよびwestern blotにより確認した。HuH-7, JHH-7, Hep-G2, JHH-6, SK-HEP-1においてAFPの高発現が認められた。フコース結合リポソームは現在既報に基づき作製中である。 抗癌薬(Adriamycin, CDDP, 5-FU) を0-1000 µMの濃度で内包し作製する。ヒストン脱アセチル化酵素 (HDAC) class IIa選択的阻害薬の抗腫瘍効果はHuh-7においてWST-1 assayにより解析したが、他の肝癌細胞株における効果はまだ行えておらず、これらの結果をあわせて次年度に抗癌薬内包フコース結合リポゾームとHDAC class IIa選択的阻害薬の併用効果を解析する細胞株を選定する。
|
今後の研究の推進方策 |
抗癌薬(Adriamycin, CDDP, 5-FU) を0-1000 µMの濃度で内包したフコース結合リポソームを作製した後、HUH-7, JHH-7, JHH-5, HepG2, HuH-1, Li-7, JHH-4, JHH-6, SK-Hep-1における抗腫瘍効果をWST-1 assyにより検討する。またHDAC class IIa選択的阻害薬の単独抗腫瘍効果についても各種細胞株において検討する。その後、両者併用の抗腫瘍効果解析に用いる細胞株と内包抗癌薬を選定し、in vitroおよび in vivoのおいて効果の確認、作用機序の検討を行う。
|