研究実績の概要 |
各種ヒト肝癌細胞株(HUH-7, JHH-7, JHH-5, HepG2, HuH-1, Li-7, JHH-4, JHH-6, SK-Hep-1)におけるAFP産生をELISAおよびwestern blotにより検索し、HuH-7, JHH-7におけるAFPの高発現を確認後、HuH-7における治療効果を検討している。ヒストン脱アセチル化酵素 (HDAC) pan inhibitorであるLBH589によるIC50は0.32 μM、HDAC class IIa選択的inhibitorであるTMP269によるIC50は107.7μMであった。殺細胞性抗癌薬および分子標的薬単独の治療効果は、5-FUによるIC50が24.65μM、CDDPによるIC50が2.25 μM、Lenvatinibが1.60μMであった。TMP269と各種殺細胞性抗癌薬および分子標的薬併用治療の効果を検討したところ、TMP269とLenvatinib併用において治療相乗効果が認められる傾向にあり、今後フコース結合リポソームに内包し、さらなる治療効果の検討を行う。フコース結合リポソームは現在既報に基づき作製中である。 抗癌薬(5-FU、CDDP、Lenvatinib) を0-1000 μMの濃度で内包し作製する
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