• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

メタゲノムおよびメタボローム解析によるピロリ除菌後胃癌診断システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K07916
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

土肥 統  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60599752)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード胃内細菌叢 / 16S rRNA / メタゲノム
研究実績の概要

本研究ではこれらの新たな技術背景を基に、除菌後胃がん患者の胃内細菌叢のメタゲノム解析、ならびに、メタボローム解析を用いて、ヒトー細菌間相互作用に深く関与する胃内細菌の遺伝子と遺伝子産物、代謝物と代謝経路を明らかにし、これらの分子や代謝経路、並びに、これらを有する細菌種をターゲットとした除菌後胃癌の診断バイオマーカーの開発を目指している。胃内視鏡検査において除菌後患者および除菌後胃癌患者を選定し17例(除菌後胃癌8例、除菌後非癌9例)において、内視鏡下の粘膜ブラシ検体サンプリングを行った。回収した粘膜ブラシ検体から次世代シークエンサーを用いて16S rRNAメタゲノム解析を行い、大量の配列を解析、取得した。その結果 得られた塩基配列について、相同性検索および系統分類解析を実施した。胃内粘膜関連胃内細菌叢の分析において、主にプロテオバクテリア、バクテロイデス、 ファーミキューティス、フソバクテリア門で構成されており、α多様性(Chao - 1、観察種およびシャノン指数)は、除菌後患者および除菌後胃癌患者の 間に有意差はなかった。 門レベルでは、Haemophilus, Capnocytophaga, Oxalobacteraceae門の平均存在量は、除菌後非癌患者よりも除菌後胃癌患者で有意に減少した(P = 0.0343, P = 0.0036, P = 0.0064)。これらの細菌叢の減少が除菌後胃発癌に関わっている可能性があり、メタボローム解析を追加する予定である。メタボローム解析の検体数が揃い次第、解析を開始する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID19の影響で検体採取が遅れており、その影響で解析がやや進んでいない。

今後の研究の推進方策

臨床検体の集積が予想よりも少ないため使用額が少なくなってしまった。
臨床検体を集め、メタボローム解析を進める。

次年度使用額が生じた理由

臨床検体の集積が予想よりも少ないため使用額が少なくなってしまった。
臨床検体を集め、メタボローム解析を進める。

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi