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2020 年度 実績報告書

大腸前がん病変である鋸歯状病変の内視鏡診断学確立のための研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K07925
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

山田 真善  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80454239)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード鋸歯状腺腫 / 大腸腫瘍 / 内視鏡治療 / 合併症 / ポリープ切除後出血
研究実績の概要

2020年度は2018年度と2019年度の解析結果を基に、古典的鋸歯状腺腫の内視鏡所見の解析を行った。その結果、128例中10例(8%)が有茎性病変(Ip)であり、亜有茎性病変(Isp)の10例を合わせると20例を合わせると16%と高い割合が有茎性病変に分類された[表面隆起型(IIa)が11例(9%)、隆起型(Is)が97例(76%)]。この大腸有茎性ポリープにおいてはポリープ摘除後出血が高い事が広く知られている。そこで、目的を大腸有茎性ポリープのポリープ切除後出血に影響を与える内視鏡的特徴を明らかにする事とし、関連施設で内視鏡的に切除された茎の長さ5mm以上の大腸有茎性ポリープ連続932症例1147病変を対象とした。病変部位、病変サイズ、茎の太さ、予防的処置 (止血クリップや留置スネア)や局注、切除後潰瘍縫縮、抗血栓薬内服の有無、術者の経験等の因子について出血との関連を検討した。ポリープ切除後出血は切除直後出血と遅発性出血に分類した。結果、切除直後出血は8.5% (97/1127)、遅発性出血は2% (23/1147)に認めた。切除直後出血で多変量解析を行ったところ、茎の太さ6mm以上 (OR 1.9; 95%CI 1.1-3.4)が独立した危険因子として算出された。遅発性出血で多変量解析を行ったところ、予防的クリップ[OR: 4.2; 95% CI: 1.3-13]、局注(OR 4.0; 95%CI 1.4-12)が独立した危険因子として算出された。以上より、局注と予防的クリップが遅発性出血の危険因子であり、大腸有茎性ポリープでは予防的介入などはせずに凝固モードで切除することが適切であると示唆された。(Tagawa T, Yamada M*, et al. Gastrointest Endosc. Inpress. *, corresponding author)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Endoscopic characteristics influencing postpolypectomy bleeding in consecutive 1147 pedunculated colonic polyps: a multicenter retrospective study2021

    • 著者名/発表者名
      Tagawa Teppei、Yamada Masayoshi、Minagawa Takeyoshi、Sekiguchi Masanori、Konda Kenichi、Tanaka Hirohito、Takamaru Hiroyuki、Sekiguchi Masau、Sakamoto Taku、Matsuda Takahisa、Kuchiba Aya、Yoshida Hitoshi、Saito Yutaka
    • 雑誌名

      Gastrointestinal Endoscopy

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.gie.2021.03.996

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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