大腸癌は全世界的に増加傾向であり、早急な対策が求められている。我々は新規培養技術であるオルガノイドを用いて正常上皮、腺腫、Sessile serrated adenoma/polyp(SSA/P)、大腸癌のそれぞれの発癌段階をオルガノイドで再現し、化学予防候補薬の薬理/機序解明を網羅的に解析するシステムの開発を行うことを目的として取り組んだ。ヒト由来の大腸オルガノイドの樹立および細胞バンクを作成した。またXenograft modelを用いてマウスへの移植にも成功した。化学予防薬のアスピリンおよびメトホルミンを用いて化学予防効果の相乗作用および機序の解明を行った。
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