研究成果の概要 |
大腸癌(CRC)ではKRASドライバー変異が高頻度に検出されるが、KRAS変異型を標的とした効果的な治療薬は無い。本研究では、KRAS野生型CRC (n=390)とKRAS codon12変異 (KRAS G12) CRC (n=240)を対象として網羅的遺伝子発現解析を行い、治療標的候補遺伝子を選抜した。6種類のKRAS G12変異体(G12A, -C, -D, -R, -S, -V)を正常細胞および大腸癌細胞株に遺伝子導入することにより候補遺伝子のvalidationを行い、KRAS G12変異型の下流で発がん過程を促進するパートナー遺伝子としてBMP4、 PHLDA1遺伝子を同定した。
|