研究課題/領域番号 |
18K07979
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
志村 貴也 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90405192)
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研究分担者 |
田上 辰秋 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 講師 (10609887)
尾関 哲也 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 教授 (60277259)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 大腸癌 |
研究実績の概要 |
KRAS変異型大腸癌に有意に高発現する膜結合性タンパクに対する抗体:抗MBP-X抗体をリポソーム表面に結合させたリポソームを担体としKRAS siRNAを内包したPEG化リポソームを作成することに成功した。表面に抗MBP-X抗体を結合させ内部にsiKRASを内包した新規リポソームである①siKRAS-MBP-X-LPの他、コントロールとして表面にIgGを結合した②siKRAS-IgG-LP、非特異的siRNAのコントロール(siNT)を内包した③siNT-MBP-X-LP、④siNT-IgG-LPを作成し、各リポソームのキャラクタリゼーションを完了した。 蛍光免疫染色やフローサイトメトリーを使用してsiKRAS-MBP-X-LPがKRAS変異型大腸癌細胞表面へ集積・結合することを確認するとともにKRASタンパクの発現抑制効率を検討・確認した。現在、KRAS変異型大腸癌細胞株に対する細胞増殖抑制効果を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
リポソームへの抗体結合率、siRNAのリポソームへの内包率を安定化させる条件を設定することに時間を要した。リポソームの大腸癌細胞株への集積能やKRASのノックダウン効率を検討するために、多量のリポソームが必要であるため時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
リポソーム作成の条件は定まったため、今後は細胞増殖や動物実験をすみやかに行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
抗体結合型PEG化siRNA内包リポソームの作成・安定供給およびそのキャラクタリゼーションに時間を要し、大腸癌細胞増殖実験への移行が遅れたため次年度使用額が生じた。
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