研究課題/領域番号 |
18K07985
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
飯島 尋子 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80289066)
|
研究分担者 |
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 特別招聘教授 (90199373)
矢野 博久 久留米大学, 医学部, 教授 (40220206)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 線維化 / 肝脂肪化 / 超音波 / 脂肪減衰法 / Elastography / 肝発癌リスク |
研究成果の概要 |
超音波エラストグラフィの肝線維化診断は、TE、VTQのAUCは、F2、F3、F4でTE0.809、0.860、0.947、VTQ0.793、0.836、0.941。肝線維化の進行に伴い肝硬度は有意に上昇、肝線維化診断により侵襲的診断法を回避できる。脂肪減衰法ATIは、CAP法と同等の定量評価が可能である。脂肪肝診断はMRI-PDFFをスタンダートとし119例のATIの両相関はr=0.70で組織、MRI、超音波減衰法は同等な診断能である。 C型慢性肝炎SVR後発癌は、肝硬度と血糖値が高い症例では発癌が多い。肝硬度と電子顕微鏡学的検討でミトコンドリア異常と発癌の関連がある。
|
自由記述の分野 |
消化器内科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超音波エラストグラフィは、機種間の差が無く肝線維化診断ができる方法として確立された。異なる方法でも換算式で比較出来る方法を考案した。ゴールドスタンダードである肝生検は入院が必須で出血等の合併症がある。肝臓全体の1/50,000の組織しか採取できずサンプリングエラーが30%前後と報告され、病理医間の読影差もある。エラストグラフィは肝生検に替わる方法として医療に貢献できる。さらに測定値は、線維化と脂肪減衰量を連続変数で定量評価できる。脂肪肝の有病率が上昇し肝線維化脂肪化診断は今後さらに社会的需要が高まる。発癌リスク危険群が同定できたことは極めて大きい。
|