• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

寛解後炎症性腸疾患患者に残存する消化器症状発現メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K07986
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

富田 寿彦  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60388824)

研究分担者 福井 広一  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60378742)
三輪 洋人  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80190833)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード炎症性腸疾患 / 過敏性腸症候群 / 微小炎症持続
研究実績の概要

炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowel Diseaes)と過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、腸管の器質的障害を伴うか否かの違いにより全く異なる疾患と考えられている。しかし、臨床的寛解期もしくは粘膜潰瘍が治癒している状態のIBD患者において、下痢、腹痛のようなIBS様症状を呈することが報告されており、腸管粘膜において透過性亢進や微小炎症の持続が生じていることがIBS様症状に寄与していることが示唆されている。また腸内細菌叢の異常や腸管透過性の亢進やIBDおよびIBSの病態に関連していることが示唆されている。
本研究では、IBDの非活動期にIBS様症状を呈する患者における腸内細菌叢および腸管透過性の変化を明らかにすることを目的とし、それらの変化とIBS様症状の関連性を検討したいと考えている。本年度は腸内細菌叢と腸管粘膜透過性測定のためのシステム作りに着手した。加えて実際に本研究を行うために、兵庫医科大学倫理審査委員会での承認を完了した(2019年3月22日 受付番号3158)。一方で動物実験では、大腸炎治癒後モデルを作成し、腸炎が肉眼的に寛解した様に見えても、組織気学的に微小炎症が残存している治験を得た。この成果はMol Med Rep. 2018 で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床研究開始の準備は整い、一方で動物実験での検証も済み、概ね研究は計画通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

既に兵庫医科大学倫理審査委員会の承認が完了したので、これから実際に患者をリクルートし、さらには研究を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

倫理審査の承認が予想以上に長引き、臨床研究の開始が遅くなたっため、予定していた経費の使用が少なくなった。しかしながら次年度は研究が確実に開始されるので、本年度使用されなかった経費は予程度通り使用される見込みである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Association between gastrointestinal motility and macrophage/mast cell distribution in mice during the healing stage after DSS‑induced colitis.2018

    • 著者名/発表者名
      Kodani M, Fukui H, Tomita T, Oshima T, Watari J, Miwa H.
    • 雑誌名

      Mol Med Rep.

      巻: 17 ページ: 8167-8172

    • DOI

      10.3892/mmr.2018.8926.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi