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2020 年度 研究成果報告書

脂肪性肝疾患での小胞体ストレス、Mallory-Denk体とオートファジーの意義

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07988
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

原田 大  産業医科大学, 医学部, 教授 (00241175)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード脂肪性肝疾患 / 銅 / C型肝炎 / ウイルソン病 / 小胞体ストレス / Mallory-Denk体 / オートファジー
研究成果の概要

肝細胞由来の培養細胞への遊離脂肪酸を含む小胞体ストレス誘導剤の影響を検討した。飽和脂肪酸、プロテアソーム阻害剤、銅ならびにC型肝炎ウイルスは酸化ストレスと小胞体ストレスを引き起こした。また、これらの刺激はオートファゴゾームの形成は阻害しないが、オートファジーによる物質分解を阻害した。そのことが細胞障害、Mallory-Denk体様の細胞内封入体形成とDNA損傷に関与していると考えられた。不飽和脂肪酸と亜鉛はこれらの刺激による酸化ストレス、小胞体ストレスとオートファジーを改善して細胞保護に働いた。 不飽和脂肪酸と亜鉛は小胞体ストレスの関連する肝疾患の治療に有用と考えられた。

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、脂肪性肝疾患、アルコール関連肝疾患や2型糖尿病等による肝細胞癌が増加している。C型肝炎の治療も進歩したが、肝炎ウイルス排除後の肝細胞癌も多く存在する。これらの疾患に関連する重要なことは小胞体ストレスである。本研究ではこれらの病態にオートファジーの後期段階の障害や肝細胞内封入体の形成が関与していることを明らかとした。さらに小胞体ストレス、オートファジー障害と封入体形成の改善に不飽和脂肪酸や亜鉛の投与が利用可能なことを明らかとした。このことは多くの肝疾患の進展防止に不飽和脂肪酸と亜鉛が有用であることを明らかにしたと考える。

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公開日: 2022-01-27  

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