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2022 年度 研究成果報告書

肝細胞癌に対するGAS5遺伝子を用いたマクロファージ療法

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08018
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

大濱 日出子  大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤医師 (60794782)

研究分担者 朝井 章  大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (30622146)
小谷 卓矢  大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(講師) (80411362)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードHepatocelullar carcinoma / macrophage
研究成果の概要

肝細胞癌は年間3万人が死に至る難治性の癌であり、最近、抗腫瘍免疫を回復させる癌免疫療法が適応となった。申請者はCCL1を抑制する事により宿主のM2bマクロファージ(Mf)/単球を消失させ、宿主の抗腫瘍免疫を回復せしめる新しい手段を発見した。しかし、それはCCL1 antisense oligodeoxynucleotidesを用いており、効率よくCCL1を抑制できない。本研究ではCCL1遺伝子発現を抑制する長鎖型non cording RNAであるGrowth Arrest Specific 5を用いた遺伝子治療により、肝細胞癌患者のM2b単球の機能をin vitroにて阻止する事に成功した。

自由記述の分野

Hepatology

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝細胞癌に対する免疫チェックポイント阻害剤(ICI)は効果的であるが万能ではない。我々はその原因の一つが、Mfにあると考えている。Mfは全身の80%が肝臓に存在し、肝臓の抗腫瘍免疫において非常に重要だが、肝細胞癌患者では腫瘍殺傷能を持たずまた抗原提示能も殆ど持たない上、他の腫瘍殺傷性1型細胞の出現を強力に妨害してしまうM2bMf/単球が優位に存在する。ICIは、このM2bMfに対し効果的に働かない。本研究のGAS5遺伝子療法は、M2bMf/単球のCCL1産生を効果的に抑制した。本治療はCCL1抑制からM2bMf消失を促し、最終的に肝臓の抗腫瘍免疫を回復させる新たな治療法となりうる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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