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2020 年度 実施状況報告書

和温療法スーツによる血糖日内変動と内皮機能の改善を介したプラーク安定化作用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K08044
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

猪野 靖  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00549793)

研究分担者 久保 隆史  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (30316096)
嶋村 邦宏  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20584874)
赤阪 隆史  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70322584)
亀山 剛義  東北医科薬科大学, 医学部, 講師 (50761847)
谷本 貴志  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90438284)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード不安定プラーク / 冠動脈疾患 / 平均血糖変動幅 / 簡易和温療法
研究実績の概要

糖尿病患者において急性冠症候群の発症リスクはいまだに高く、その発症抑制に有効な治療法は見出されていない。急激な血糖日内変動が内皮機能障害を介しての冠動脈イベント発症に関連すると報告されており、そのような血糖日内変動の是正が冠動脈イベント発症の抑制につながる可能性がある。そのため食後高血糖に対する介入が必要と考えられるが、最も確実な運動療法は、高齢患者において継続困難であり、インスリンや血糖降下薬でも不十分である。そのため高齢患者でも継続可能な食後高血糖に対する新規の治療が強く望まれる。
乾式遠赤外線サウナ装置を用いた全身療法(和温療法)による冠動脈疾患や閉塞性動脈硬化症を有する糖尿病患者の血糖降下や予後改善の効果が報告されているが、患者さんが設備のある施設に毎日出向く必要がある。我々が産官学連携プロジェクトで開発した高齢者が在宅で可能な和温療法スーツを用いた簡易和温療法は、上述の和温療法に匹敵した治療効果が期待できる。
本研究の目的は、①動物モデルを用いて急激な血糖日内変動と酸化ストレス、内皮機能障害とプラーク不安定化の関連、および簡易和温療法がそれらの改善を介してプラーク安定化をもたらすこと、②前向き臨床研究にて、簡易和温療法が同様の機序を介してプラーク安定化をもたらすことを検証することである。
R3年3月において、①の動物モデルを用いた研究に関しては、コロナ禍による施設間の移動の制約があり、遂行準備段階のままである。②の臨床研究に関しては、症例を登録中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

動物実験は、遂行準備段階であるが、時間的制約があり、またコロナ禍での施設間の移動の制約があり、動物実験の専門施設の見学も実現できておらず進捗が遅れている。
臨床研究は、対象となる症例数は当初の見込みより少ないため、症例登録数としては遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

今後も前向き臨床研究の症例登録を継続して行っていく。また、動物実験に関しては、時間的制約やコロナ禍での施設間の移動の制約が解除されれば遂行可能であると考えている。

次年度使用額が生じた理由

今年度も、経費のかかる動物実験が行えなかったため次年度使用額が生じた。研究成果発表が重要であるが、コロナ禍のため学術集会への参加が困難であった。次年度は積極的に研究を遂行し、さらに成果発表のため学術集会への参加もする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Very late phase vascular response after everolimus eluting stent implantation assessed by optical coherence tomography2020

    • 著者名/発表者名
      Khalifa AKM, Ino Y, Kubo T, Tanimoto T, Shimamura K, Shiono Y, Takahata M, Terada K, Higashioka D, Wada T, Taruya A, Emori H, Katayama Y, Kashiwagi M, Kuroi A, Matsuo Y, Fujita S, Tanaka A, Hozumi T, Akasaka T
    • 雑誌名

      The International Journal of Cardiovascular Imaging

      巻: 36 ページ: 1627-1635

    • DOI

      10.1007/s10554-020-01877-7

    • 査読あり
  • [学会発表] Difference of Vascular Response after Everolimus-Eluting Stent among PlaqueRupture, Plaque Erosion, and Calcified Nodule Assessed by OCT2021

    • 著者名/発表者名
      Ino Y, et al.
    • 学会等名
      第85回日本循環器学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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