研究課題/領域番号 |
18K08052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 明治国際医療大学 |
研究代表者 |
浅沼 博司 明治国際医療大学, 臨床医学講座, 教授 (20416217)
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研究分担者 |
高濱 博幸 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (10570301)
北風 政史 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (20294069)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 心不全 / 薬物治療 / トランスレーショナル研究 / ドラッグリポジショニング |
研究成果の概要 |
大動物ペーシング心不全モデルにおいて、選択的ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2阻害薬が心不全の発症および進展を抑止することを明らかにした。そのメカニズムとして、SGLT2阻害薬投与により、心筋を含む様々な組織で発現し、ストレス状況下でのエネルギー代謝の調節において中心的な役割を担っているAMP-activated protein kinase が不全心筋で活性化され、心筋アポトーシスおよび心臓リモデリングが抑制されることで心不全の発症・進展が抑止されることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病の有無とは関係なく、SGLT2阻害薬ダパグリフロジンが左室駆出率の低下した慢性心不全患者の心不全入院イベントを抑制することが報告され(DAPA-HF試験)、現在、ダパグリフロジンは、慢性心不全の標準的な治療を受けているにもかかわらず症候性で、かつ左室収縮性の低下した患者に対する処方が推奨されているが、本研究成果より、心不全症状が出現する以前のリスクステージである心不全ステージAやステージBの段階で処方されることで、心不全の発症が抑制されることが示唆された。
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