研究課題/領域番号 |
18K08057
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
高濱 博幸 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (10570301)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 心不全 / ナトリウム利尿ペプチド / バイオマーカー |
研究実績の概要 |
前年度の確定した研究計画に沿って本年度は患者のエントリーを行った。前年度の研究のエントリー基準として下記の通り設定した。1)心不全の治療目的にて当院に入院となった患者。心不全の診断は日本循環器学会ガイドライン(2017年改訂版・急性・慢性心不全診療ガイドライン)上のFramingham診断基準に準拠する。2)急性心不全入院後48時間以内の患者 3)文書による研究参加の同意が得られた患者。また別途、BNP分子多型比に影響を与える可能性がある1)透析患者、2)入院後の血液採取前にカルペリチドが投与された患者を除外とすることとした。また血液採取のタイミングを入院後48時間以内と退院前の病態安定期の2点で行うこととした。さらに心エコーについては入院時に診療のルーチンとして行われている検査に加え、退院後6ヶ月後に心エコーを検査することとした。 血液での検討項目はProBNPとtotal BNP、ANPなどの各種ナトリウム利尿ペプチド、またナトリウム利尿ペプチドに代謝に影響するネプリライシンの血中濃度測定を予定している。 上記にて研究計画書を作成し当センターの研究倫理審査委員会で審議、承認を得た。 その他の諸準備を完了後、患者エントリーを開始、2018年11月に第一例がエントリーした。現在までに180例を越える心不全症例がエントリーされ次年度の研究としては概ね順調に進行している。目標症例である220例には2020年度前半には到達する見込みであり、2020年度後半に上記物質の測定を実施、2020年度内には解析結果を報告する見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記の研究計画に沿って概ね研究は順調に進行している。現在までに180名を超える患者に同意を頂き血液採取を行なっている。目標症例には2020年度前半には到達し同年度後半には解析を開始する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
標症例には2020年度前半には到達し同年度後半には解析を開始する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は参加者を募集中(血液資料収集中)の状況である。試料収集後にナトリウム利尿ペプチドやその他のバイオマーカーについて測定を実施しています。次年度は左記の測定のため消耗品やキットの購入を予定しております。そのため、本年度予算の一部は次年度に繰り越しとなりました。
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