研究課題/領域番号 |
18K08065
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
前川 裕一郎 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90296575)
|
研究分担者 |
瀬藤 光利 浜松医科大学, 国際マスイメージングセンター, センター長 (20302664)
堀川 誠 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (50775997)
秋田 敬太郎 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (70645762)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 肥大型心筋症 / 脂肪酸代謝 / 心筋生検 |
研究実績の概要 |
昨年度より解析症例数を増やし、また解析方法も変更し、臨床情報との関連性について解析を行った。心筋生検検体を凍結包埋法により切片化し、質量分析装置 (MALDI-MSおよびDESI-MS)を用いて代謝プール、すなわち分子組成の違いを解析する事で、背景による心筋代謝の違いを比較検討した。 具体的には、6症例の心筋生検検体より質量分析装置を用いて分子組成を取得し、心筋生検検体に共通する分子群を得た。次に、重症度などに対応する臨床データ(突然死の家族歴の有無、失神歴の有無、心室性不整脈の有無、心筋トロポニンT値, NT-proBNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N末端フラグメント)値, 心エコーでの心室中隔壁厚、左房径、左室流出路最大圧較差など)に基づき心筋生検検体を2グループに分け、各種臨床データに対応するグループそれぞれに対し、IMSデータ解析ソフトを用いたPCA解析などの機械学習により、臨床データに相関するような分子群を得た。これを1st cohort criteriaとした。この際、臨床データを閲覧できる者と質量分析装置を用いた解析者を別に設定する事で盲検とした。昨年度、関連が明らかとなったアラキドン酸他、脂肪酸代謝異常との関連性については、解析方法が異なるため、現時点で不明である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していた方法とは全く異なる方法で解析しているため。
|
今後の研究の推進方策 |
更に10症例増やし、最終解析を行う予定である。
|