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2018 年度 実施状況報告書

ヒトiPS細胞由来CD82陽性心筋前駆細胞を用いた先制的心不全治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K08067
研究機関京都大学

研究代表者

武田 匡史  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (40547501)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードCD82陽性心筋前駆細胞 / 心筋再生 / iPS細胞
研究実績の概要

生後不変であると考えられていた心筋細胞が再生しているという報告(Bergmann O. et al Science, 2009)がされているが、その再生能力は極めて乏しく心筋梗塞や心不全を自然に克服する能力はなく、心臓は再生医療の重要なターゲットである。現在、心筋再生療法としてヒトiPS細胞やES細胞から誘導される心筋細胞を用いた細胞移植が、心臓移植に代わる再生医療として臨床応用が試みようとされている。現在、治療対象は基本的に心移植を待つしかない重症心不全患者に対してであるが、今後、治療対象が重症心不全にだけ限られるものではなく、根本的な治療法がない進行する心不全の患者に対しても応用可能となるような治療法を開発することが期待される。そこで、移植細胞源として、前駆細胞に着目しCD82陽性心筋特異的前駆細胞を同定した。(特許第5924750号)(Cell Reports 2018)。前駆細胞としては、今までに数々の心血管前駆細胞が同定されているが、分化能として心筋細胞や血管・間葉系に分化する能力を有するが、生体内で安定して心筋細胞に分化せずむしろ血管・間葉系に分化する傾向を示すため、心筋再生能は乏しいと考えられる。一方、CD82陽性心筋特異的前駆細胞は、心筋細胞のみに分化することが運命決定されており、生体内で高率に安定して心筋細胞に分化することができるという特長を有している。そこで、生体内で高率に心筋細胞に分化し、多数の心筋を産生する能力を有するCD82陽性心筋特異的前駆細胞を用い、進行性の病態に対して効果的に心筋を再生し機能改善をもたらす治療法になるのではと考えられた。本研究では、まず小動物(特にラット)を用いて移植効果の検討を行い、2x106個また5x106個の移植細胞数で1か月において心機能改善効果を示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

短期間での観察にとどまり長期での観察を行えなかった。

今後の研究の推進方策

本年度で行った移植実験を継続して長期での観察を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Identification of CD82-positive human cardiomyocyte-fated progenitors as a promising cell source of cardiac regeneration2018

    • 著者名/発表者名
      Masafumi Takeda
    • 学会等名
      International Society of Stem Cel Research
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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