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2020 年度 研究成果報告書

デスモゾーム関連心筋症の分子病態解明と治療標的の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08069
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

彦惣 俊吾  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (30423164)

研究分担者 肥後 修一朗  大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (00604034)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード拡張型心筋症 / デスモゾーム / iPS細胞 / 病態モデル
研究成果の概要

デスモゾーム構成分子であるdesmoglein2(DSG2)にR119X-homo変異を有する拡張型心筋症症例由来のiPS細胞およびそのアイソジェニックコントロール細胞を作成し、それぞれから心筋細胞を分化誘導して、心筋細胞の3次元組織化を行い表現型の検討をおこなった。変異を有する心筋組織では、収縮力の有意な低下、デスモゾーム構造の破壊と細胞質内への蓄積、異常電位の増加が認められた。コントロール細胞およびDSG2を発現するアデノ随伴ウイルスベクターの使用により上記の異常は改善していた。これらの結果は、desmoglein 2を後天的に補充することによって病態が改善する可能性を示唆している。

自由記述の分野

心不全

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、デスモゾーム構成分子であるDSG2の欠損に伴う拡張型心筋症の患者由来iPS細胞由来心筋において、デスモゾーム構造の破壊やそれに伴う組織化の異常、異常電位の発生など、患者の病態を再現することができ、詳細な表現形や機序の検討に繋がる知見が得られた。また、他のデスモゾーム構成分子であるDSC2の発現低下を認めるなど、一つの構成分子の欠損によりデスモゾーム構造全体の異常につながることも見出した。これらの知見は、デスモゾーム関連分子異常による心筋症のメカニズム解明に有用であると考えられた。

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公開日: 2022-01-27  

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