研究課題/領域番号 |
18K08077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
添木 武 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (60393211)
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研究分担者 |
佐田 政隆 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (80345214)
植松 悦子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教務補佐員 (10352080)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 循環器 / Toll-like 受容体 / 心房細動 |
研究成果の概要 |
病原体を認識するセンサーであるToll-like受容体(TLR)9が自己のDNA断片を認識して心房内での炎症、心房細動の発症に関与しているという仮説を立て検証した。TLR9 欠損マウスおよび野生型マウスにアンジオテンシンIIを投与し炎症を惹起したところ、TLR9 欠損マウスは野生型マウスに比べ線維化率が有意に抑制され、心房細動の誘発率が抑制されていた。心房内の炎症並びに線維化関連遺伝子の発現もTLR9欠損マウスでは減少していた。また、TLR9のリガンドであるcell-free DNAの血液中の濃度を測定したところ、心房細動患者が対象患者よりもcell-free DNAが高値であった。
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自由記述の分野 |
循環器
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性炎症の要因として注目されている肥満が心房細動の独立した危険因子として最近注目されているが、それらを結びつけるものは不明であった。今回の研究で、肥満などにおいて増加するDNA断片が心房におけるTLR9を介してサイトカイン産生や炎症細胞浸潤に寄与し心房細動の発症に関与するという可能性が示唆された。今回の結果は、新しいアプローチでの心房細動の診断・治療法の開発に寄与することが期待される。
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