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2018 年度 実施状況報告書

新しい診断戦略を用いた老人性全身性アミロイドーシスの多施設登録研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K08078
研究機関高知大学

研究代表者

北岡 裕章  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (10274375)

研究分担者 久保 亨  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (80325422)
馬場 裕一  高知大学, 医学部附属病院, 助教 (90598509)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード心アミロイドーシス
研究実績の概要

原因不明の心肥大の中に、野生型トランスサイレチン沈着によるアミロイドーシスが従来の報告より多く存在する可能性が指摘されており、65歳以上の原因不明の左室肥大患者において、1) 高感度トロポニンT測定およびTcピロリン酸シンチグラフィーを用いたスクリーニングの有用性、2) トランスサイレチンアミロイドーシスの頻度、3) 予後および予後規定因子を明らかにし、開発されつつある疾患特異的治療の適応へ発展させることを本研究の目的としている。
高知県の基幹病院において、当院を含む、5施設からなる多施設登録研究組織を構成した。参加施設より、1)65歳以上、2)心エコー検査で左室壁12㎜以上の心肥大、3)左室肥大を説明しうる高血圧の病歴や有意な大動脈弁狭窄症を認めない患者を一次スクリーニングしている。その患者を高知大学医学部附属病院にて二次スクリーニングを行っている。身体所見、心電図、胸部レントゲン検査、一般採血、組織ドプラ、ストレインを含む心エコー検査を実施し、最終的に原因不明の心肥大かを判定している。
本研究の対象者と判断した場合は、同意書を取得し、高感度トロポニンT測定およびTcピロリン酸シンチグラフィーを行っている。上記検査でアミロイドーシスの沈着が疑わしい場合は、腹壁脂肪、心筋、皮膚、消化管粘膜などから生検を行い、免疫染色を含む組織診を加える。組織診断で、トランスサイレチンが陽性であった場合、遺伝子検査を追加し、野生型トランスサイレチンによるアミロイドーシスの診断を確定している。
診断確定した症例は、基礎データをデータベースに登録し、予後を追跡している。Primary end-pointは、全死亡および全ての再入院、Secondary end-pointは、心臓死および心不全のよる再入院と不整脈による再入院である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2018年8月6日に、当院倫理委員会の承認を得た。一部共同研究機関での倫理委員会の承認を待っている。
外来および入院患者の1次スクリーニングを行い、本研究に該当する29症例の同意を得て、2次スクリーニングおよびアミロイドーシスの確定診断を行った。また、登録した症例の予後の追跡を始めるとともに、さらなる症例の蓄積を進めている。

今後の研究の推進方策

当院での症例登録をさらに進めるとともに、共同研究機関と積極的に連絡をとり、症例登録を促進する。
平成33年まで患者登録を行い、予後追跡を行う予定である。
現時点では、研究計画の変更はない。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由として、本年度旅費の未使用分があるためである。
次年度は、旅費、人件費、およびその他として使する予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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