• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

癌化学療法性心筋障害の診断指標及び治療標的分子としてのAPE1の意義に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K08093
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

長谷部 直幸  旭川医科大学, 医学部, 教授 (30192272)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード化学療法誘発性心筋傷害 / ドキソルビシン / APE1 / バイオマーカー
研究成果の概要

ドキソルビシン(DOX)の心筋障害には特異的障害指標が無く根治手段も無い。DNA損傷修復作用と抗酸化作用を持つ多機能蛋白であるAPE1の、DOX心筋障害の診断・治療両面における新規標的分子としての意義を検証した。
DOX心筋障害モデルを確立し、心機能解析により心筋障害進展の経時的変化を明らかにした。DOXの多段階用量適用前後のAPE1発現と組織障害の間に一定の相関を検出し、DOX心筋障害のバイオマーカーとしてのAPE1の可能性を見出した。DOX心筋障害モデルにAPE1遺伝子導入を行い、心筋障害軽減効果を検出したが、成績の用量依存性などの確証を得るために引き続き研究継続中である。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々はこれまで動脈硬化性心血管リモデリングにおける新たな診断治療標的分子としてのAPE1の意義を確立してきた。癌化学療法誘発性心血管障害におけるAPE1の意義は、診断的にも治療的にも全く明らかにされていない。本研究は、これまでのAPE1の循環器学的知見を腫瘍学の領域に展開し、DOX誘発心筋障害のバイオマーカーとしての診断的意義と、心筋障害軽減の標的分子としての治療的意義を解明するものであり、独創性に富み将来の臨床適用に繋がる発展性ある研究である。その成果は、腫瘍循環器学領域における新たな学術的意義と同時に癌サバイバーの長期予後の改善という社会的意義を有し、医療社会学の発展に資するものである。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi