| 研究課題/領域番号 |
18K08095
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| 研究機関 | 奈良県立医科大学 |
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研究代表者 |
笠間 周 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80743385)
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| 研究分担者 |
倉林 正彦 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00215047)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 肺動脈性肺高血圧 / 右心不全 / 心臓交感神経活性 / 治療効果評価 / 予後評価 |
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| 研究実績の概要 |
肺動脈性肺高血圧の治療薬（PGI2誘導体、エンドセリン受容体拮抗薬、PDE5阻害薬等）はいずれも肺血管抵抵抗と肺動脈圧を選択的に低下させ、生命予後を改善する。これらの薬剤が直接に心臓交感神経系の活性に影響を及ぼしているか否かについて、現在、我々は、評価検討を行っている状況である。
肺動脈性肺高血圧症と既に診断されているか、もしくは新たに診断され、入院加療が必要であった症例を対象とし、初期治療によって良好に経過した症例を現在エントリー中である。右心カテーテル検査を施行することにより血行動態を把握し重症度の評価を行っている。また、加療後に代償期となり退院が可能となった状態で、心臓交感神経機能を直接評価できるMIBG心筋シンチグラフィ、および交感神経系の活性を反映する新規バイオマーカーであるFABP4濃度を測定している。さらに、古典的な神経体液性因子の評価として、血中NE、hs-TnT、hs-CRP、PIIINP濃度も計測し、心エコー図検査にて、両心機能評価を行っている。
現在、症例を蓄積中で、退院した症例においては、安定し外来通院している症例が多いが、心不全死、心不全増悪入院等の主要有害心イベントを来した症例も少数ではあるが存在する。今後、症例を蓄積する事によって、肺動脈性肺高血圧の治療薬の効果判定や、予後予測が可能になると思われる。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
現在、症例を蓄積中であるが、コロナ禍の状況で予定入院の減少があり、症例登録が遅れている状況である。
稀有な疾患であるが、大学病院である特性を活かし、一年間の延長をしたことで近隣病院からの紹介による症例の蓄積を期待したい。エントリーした症例においては、当院の外来による治療の継続が出来ており、外来通院している症例多く経過観察ができている。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後、さらなる症例を蓄積する事によって、肺動脈性肺高血圧の治療薬の効果判定や、予後予測が可能になると思われる。学会報告や論文化をする事により、肺動脈性肺高血圧の治療および予後に関して、新たな知見が公表できると思われる。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
当該年度においては、コロナ禍という状況であり、極力使用額を節約して、研究を実施した。次年度においてはより有効に使用するために、積極的に研修会を行い、学会にも参加、発表を行う予定である。
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