研究課題/領域番号 |
18K08101
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
土肥 薫 三重大学, 医学系研究科, 教授 (50422837)
|
研究分担者 |
伊藤 正明 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00223181)
岡本 隆二 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (60378346)
片山 鑑 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (90742247)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 循環器 |
研究成果の概要 |
Dahl食塩感受性高血圧ラットを低食塩群(n=10)、高食塩群(n=10)、高食塩+ SGLT2阻害薬 (ipragliflozin)群(n=10)、高食塩+ARB(losartan)群(n=10)、高食塩+SGLT2阻害薬+ARB(n=10)群に振り分けた。併用投与群でのみ食塩感受性が改善した。併用投与群では単独治療に比べ腎硬化スコアの有意な改善を示し、心筋肥大ならびに線維化も改善所見が得られた。AT1R, NHE3およびNKCC2の蛋白発現がSGLT2阻害薬単独投与では低下しない一方で、併用療法では両者とも有意に抑制され、AT1R発現抑制作用に関してはARB単独投与よりもさらに優れていた。
|
自由記述の分野 |
心不全
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の大規模臨床研究では糖尿病患者のみならず非糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の心不全抑制効果・腎保護効果が証明されているが、これらの研究ではRAA系阻害薬併用率は80%を超えており、併用療法の心・腎組織への作用機序解明が急がれる。本研究ではDahl食塩感受性高血圧ラットを用いてSGLT2阻害薬とARBの併用が食塩感受性亢進状態に抑制的に作用することを証明するとともに、心・腎障害抑制の分子機序の一端解明した。 本研究の成果は今後の心不全診療、腎不全診療の発展に寄与するものと思われる。
|