MitraClipによる逆流量の減少は、左室逆リモデリングに寄与するが、その程度は残存逆流量に依存する。4D flow MRIを応用することで、残存逆流を定量することが可能となるが、MitraClipはナイチノール合金で形成されているため、留置部周辺のflow signalに影響を与える。本研究では、樹脂製心臓モデルを作成し、MitraClipを留置。4D flow MRIを撮影し、その影響範囲を検討した。その結果、MitraClipが留置される弁尖から離れた僧帽弁輪面部はMRI flow signalに影響しないことが明らかとなり、同部位で残存逆流量を定量化できることが明らかとなった。
|