日本における死因第一位はがんである。心毒性を有する化学療法を安全に施行するため、各国ガイドラインでは心エコー図によるスクリーニングが推奨されている。心エコー図による心機能評価は従来2次元による左室駆出率(LVEF)による評価を行ってきたが、近年では3次元心エコー図やスペックルトラッキング法などの新技術が発達し、また全自動で行うことも可能となった。本研究では化学療法を予定した患者に対して、新しい心エコー図機能の実効性と精度を検討することを目的とした。結論として化学療法患者において全自動3次元及びスペックルトラッキング法は再現性高く、検査時間を短縮できる可能性が示唆された。
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