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2020 年度 実績報告書

C-peptideのシグナリング解明と心血管病態治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K08120
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛

研究代表者

井戸 康夫  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 内科学, 助教 (50814133)

研究分担者 足立 健  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 内科学, 教授 (50231931)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードC-peptide / Doxorubicin / High fat diet / type 2 diabetes
研究実績の概要

培養細胞実験とマウスを使った実験ではCーpeptideはNrf2をオートファジーを活性化することにより誘導することが
わかった。この結果はAmerican Diabetes Association の学会で採択、報告された。第二年度以降はマウスを使った実験を研究計画に従って行った。

最初の実験モデルはアドリアマイシン(ドキソルビシン)による心毒性モデルである。アドリアマイシンは抗がん剤として固形腫瘍などの各種悪性腫瘍に有効であり、臨床において使われるが、一定量以上になると心毒性を生じることが知られている。マウスを使ったモデルでは心重量の減少がみられ、アポプトーシスによる心筋死と考えれている。C-peptide は培養細胞とマウスを使った実験で、Nrf2を活性化し細胞のストレス耐性をあげることが期待された。そこでアドリアマイシンの投与で生じるアポプトーシスを生じるストレスを軽減され、したがって心重量が保持されることが期待された。C-peptideを体重kgあたり400microgを一日二回皮下投与を3日間続けたのちアドリアマイシンを2mg腹腔内投与した。C-peptideを投与されたマウスの心臓はされない群と比較して平均して2g重く、これは統計的に優位であった。心臓の機能検査はこの時点で可能ではなかったが、現在マウス用の心エコーが導入されているので、機会があれば追加実験をしたいと思っている。

次に2型糖尿病マウスへのC-peptideの投与実験であるが、High fat High sucrose dietの実験モデルでは6週間の投与で、インスリン抵抗性、血糖値、さらに心臓、肝臓、腎臓での組織学的変化を認めなかった。従って、少なくともこのモデルではCーpeptideの効果は確認されなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Impaired nicotinamide adenine dinucleotide (NAD+) metabolism in diabetes and diabetic tissues: Implications for nicotinamide‐related compound treatment2020

    • 著者名/発表者名
      Lan Fan, Jose M Cacicedo, Yasuo Ido
    • 雑誌名

      Journal of Diabetes Investigation

      巻: 11 ページ: 1403-1419

    • DOI

      10.1111/jdi.13303

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Activation of LKB1 rescues 3T3-L1 adipocytes from senescence induced by Sirt1 knock-down: a pivotal role of LKB1 in cellular aging2020

    • 著者名/発表者名
      Fan Lan, Yan Lin, Zhenfeng Gao, Jose M Cacicedo, Karen Weikel, Yasuo Ido
    • 雑誌名

      Aging (Albany NY)

      巻: 12 ページ: 18942-18956

    • DOI

      10.18632/aging.104052.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-12-27  

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