研究課題
21世紀の高齢化社会において、細胞内情報伝達の最終共通経路を標的とした より根本的な心不全発症・増悪抑制の薬物療法の確立が 是非必要である。我々は心不全発症・増悪の心筋細胞核内情報伝達の最終共通経路において、p300/GATA経路が中心的な役割を果たしているという知見を世界で初めて見出し、p300 特異的ヒストンアセチル化酵素(HAT)活性の抑制作用を有するクルクミンが心不全を著明に改善することを動物モデルで示してきた。本申請研究では、心筋細胞核内情報伝達機構を標的とした心不全の新規薬物療法の確立を目指した展開医療研究(橋渡し研究)を行う。心不全発症・増悪の心筋細胞核内情報伝達において、p300/GATA経路が中心的な役割を果たしているという知見は、我々が世界で初めて見出したものであり、極めて独創性が高い。そこで本申請研究の目的は、心筋細胞肥大の核内情報伝達機構を標的とした創薬による新規心不全療法の確立を目指した基盤研究から臨床への展開医療研究(橋渡し研究)を行うことである。すなわち、p300結合タンパク質の機能解析ならびにクルクミンをリード化合物とした創薬の開発研究を行う。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件)
International Journal of Molecular Sciences
巻: 22 ページ: 1771~1771
10.3390/ijms22041771
Scientific Reports
巻: 10 ページ: 7172
10.1038/s41598-020-64207-w
Planta Medica
巻: 86 ページ: 1304~1312
10.1055/a-1191-7970
Biological and Pharmaceutical Bulletin
巻: 43 ページ: 675~681
10.1248/bpb.b19-00921