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2021 年度 研究成果報告書

抗血管リンパ管新生療法は癌微小環境を改善し癌免疫療法の効果を増強する

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08133
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

岡崎 達馬  東北大学, 大学病院, 講師 (40396479)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードリンパ管 / がん免疫療法 / 血管 / 癌微小環境
研究成果の概要

本研究で我々はこれまで不明だったマウス胸壁や横隔膜を覆う壁側胸膜のリンパ管や血管の正常解剖を同定した。各々のマーカーで胸壁や横隔膜を免疫染色し、その正常解剖を顕微鏡で観察し同定した。リンパ管には毛細リンパ管と集合リンパ管があるが、その分布も確認した。また動脈、静脈、毛細血管等血管ネットワークの分布も確認した。次に胸壁や横隔膜の胸膜に播種性の転移性腫瘍を発生させた。本モデルをリンパ管や血管のマーカーで免疫染色すると一つ一つの腫瘍から流出するリンパ管や流入する血管を明瞭に顕微鏡で観察できた。本モデルでは一つ一つの腫瘍が小さく腫瘍への周囲の脈管からのリンパ管新生や血管新生を観察することができた。

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌や肺炎等の合併症に胸水貯留がある。胸水は肺を圧排し呼吸苦等を引き起こし患者さんの予後を悪化させる。胸水は胸膜の血管から産生されリンパ管から排出される。しかし、胸膜のリンパ管や血管の正常解剖、及び癌による病理学的変化はこれまで不明だった。本研究はこれらの不明な点を同定し、新規胸水対策の可能性を示した。また、本腫瘍モデルでは明瞭に脈管系を観察できるため、免疫細胞の腫瘍リンパ管や血管への分布を観察できる。癌免疫療法の効果を確認する際に、本モデルは腫瘍と脈管における免疫細胞の分布の確認を可能とした。

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公開日: 2023-01-30  

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