現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
HSP47 inhibitorはHSP47のシャペロン機能を抑制することでコラーゲン合成を抑制することを証明し、英文論文として結果を報告した(Miyamura T, Sakamoto N, Kakugawa T, et al. Biochem Biophys Res Commun 2020: 530(3): 561-565)。 また、臨床面でも肺癌での癌間質の線維芽細胞におけるHSP47発現はその後の再発リスクとして有意な独立したリスク因子であることを明らかとし、英文論文として報告した(Miyamura T, Sakamoto N, Ishida K, Kakugawa T, et al. Respir Res 2020: 21(1):234.)。 さらに、HSP47はクローン病の疾患活動性と正の相関を示すことを明らかにし、クローン病のバイオマーカーとなりうることを示した。また、HSP47は、クローン病患者の腸管狭窄に対する抗線維化治療法の開発の重要なターゲットとなりうることを示し、英文論文として報告した(Kurumi H, Takata T, Kanda T, Sugihara T, Kakugawa T, et al. Sci Rep 2022; 12: 10966.)。 以上の結果は、順調に研究が進展していることを意味する。
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