サルコイドーシスの改善機序を解明するために、制御性T細胞に関与すると思われるサイトカイン、細胞マーカーの発現を血清及び肺胞洗浄液を用いて検討した。制御性T細胞の細胞表面マーカーのsFOXP-3は改善群と不変・増悪・プレドニン治療群との間ではその発現に有意差はなかった。また、sFoxp3はBALFCCL20、sCCR6と弱い相関がみられた。改善・不変群と増悪・プレドニン治療群との比較では、増悪・プレドニン使用群においてCCL20、ACE、リゾチーム、sIL-2Rは有意に高値であった。CCL20は、ACE、リゾチーム、sIL-2Rと同じように病勢悪化を予測しうる代替マーカーとなる可能性がある。
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