肺動脈性肺高血圧症(PAH)の原因遺伝子としてBMPR2が報告されているが、その変異によるPAH発症機序は解明されていない。また、我々はPAHの新しい感受性遺伝子としてRNF213を同定した。本研究ではBMPR2とRNF213それぞれのhot-spot変異を有する遺伝子改変マウスを作成した。BMPR2変異マウスを用いたシングルセル解析によって、肺組織中のどの細胞にどのような遺伝子発現量の変化が生じてPAH発症に至るのか、その発症機序の解明に繋がる成果を得た。また、RNF213変異マウスを用いた検証によって、血管病発症に至るRNF213の下流シグナル経路の解明に繋がる成果を得た。
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