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2020 年度 研究成果報告書

創薬にむけたIPF急性増悪の病態研究:ステロイド不応性シグナル伝達経路に着目して

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08156
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

伊藤 洋子  東海大学, 医学部, 准教授 (90286451)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード肺胞上皮細胞 / 急性肺障害 / ステロイド
研究成果の概要

特発性肺線維症の急性増悪は予後不良因子であるが、経験的にステロイド治療が行われるが、その効果は十分ではない。本研究では特発性肺線維症の病態の標的細胞である肺胞上皮細胞を用いて、急性増悪の機序とステロイドの影響を検討した。本研究の成果として1)新規研究室でのラット肺胞上皮細胞分離培養システムの確立、2)ステロイドは小胞体ストレスおよび小胞体ストレス下の肺胞上皮細胞機能障害を改善させない、3)急性増悪誘発因子である放射線照射が、肺胞上皮細胞のバリア機能障害を引き起こす、4)急性増悪誘発因子であるLPSで肺胞上皮細胞に誘導された遺伝子の中にステロイド投与で元に戻らない遺伝子群がある、ことが判明した。

自由記述の分野

肺胞上皮細胞傷害と修復

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果から、特発性肺線維症の病態に関与する小胞体という細胞内小器官のストレスや急性増悪を引き起こす因子(放射線、LPS:細菌の構造の一部で炎症を惹起)が肺胞上皮細胞傷害を引き起こすが、ステロイドではその肺胞上皮細胞傷害の予防・修復が完全にはできないことが判ってきた。今後、本研究の成果をさらに発展させることで、本研究開始当初の目的であった、特発性肺線維症の急性増悪に対してステロイドにプラスした新たな治療法を発見することができる可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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