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2020 年度 研究成果報告書

リンパ管を標的とした新たな胸膜炎治療の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08165
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

小林 誠  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (10644809)

研究分担者 岡崎 達馬  東北大学, 大学病院, 講師 (40396479)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードリンパ管新生
研究成果の概要

胸水は胸膜の血管から産生されリンパ管から排液されるが、そのバランスが崩れることで
胸水貯留がおこる。炎症や癌により胸水は貯留するがいまだ現状の治療では制御が不十分である。胸水貯留に対し血管透過性など血管の報告は少数あるが、胸水排液の中心であるリンパ管の報告は殆どない。本研究では胸膜のリンパ管に着目し治療標的となりえるかについて検討をおこなった。胸腔内に肺癌細胞を投与した癌性胸水マウスと、細菌由来毒素を投与した炎症性胸水マウスの胸膜リンパ管ではリンパ管径の拡張がみられた。癌性胸水マウスでは胸水の排液が遅延する傾向がみられた。リンパ管新生阻害剤により胸水量が減少する傾向がみられた。

自由記述の分野

リンパ管新生

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌や炎症性疾患に伴う胸水の治療はいまだ不十分なため、多くの患者さんに呼吸困難などの症状を残し生活の質を下げている。胸水は胸膜の血管からつくられリンパ管から排出されるが、疾患によりそのバランスが崩れることで貯留する。リンパ管による排出不全の関与はこれまでほとんど研究されておらず、新規治療対象になるのではないかと着目した。悪性胸水モデルではリンパ管の拡張と排液遅延がみられ排液不全が推定された。リンパ管新生阻害剤は有意差は見られなかったが胸水量を減少させる傾向がみられた。

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公開日: 2022-01-27  

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