研究課題
基盤研究(C)
転写因子C/EBPαは肺の傷害時に様々な刺激から生体を守るために活性化する。しかしながら老化した個体ではその活性を発揮する事ができず、本来の恒常性を保てない事を証明してきた。慢性閉塞性肺疾患は長期にわたる喫煙の結果、比較的高齢者で発症する不可逆的な肺破壊と気流閉塞を呈する疾患であり、老化と疾患発症メカニズムの関連が強く示唆される。本研究においてC/EBPαノックアウトマウスを用いてCOPDモデルにおける細胞特異的な個体の変容を明らかにし、ヒト肺病変との相似性と類似性を検討し、成果を得た。
呼吸器
COPDは日本人にとって多くの人口を占める疾患であり、身体活動性の低下や寝たきりなど社会問題として重要な課題を多く含む。根治的な治療方法はなく、対症療法に限定され新規の治療方法が期待される。老化により欠落した因子の検討により新たな治療ターゲットが期待される。