研究課題/領域番号 |
18K08185
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高橋 和久 順天堂大学, 医学部, 教授 (80245711)
|
研究分担者 |
田島 健 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50384102)
茂櫛 薫 順天堂大学, 大学院医学研究科, 非常勤講師 (60569292)
高橋 史行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70327823)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 胸腺癌 / 遺伝子異常 / チロシンキナーゼ / スクリーニング解析 |
研究成果の概要 |
胸腺癌は全胸腺腫瘍の15%前後を占める極めて予後不良な胸部悪性疾患である。本研究は、胸腺癌患者の腫瘍組織を用いた網羅的なmRNAベース・スクリーニング解析による新規治療標遺伝子異常の探索である。我々はNanoString社のnCounter解析を用いて、胸腺癌の臨床検体腫瘍組織における93個のチロシンキナーゼ(Tyrosine kinase; TK)遺伝子をスクリーニングし、RNA sequencingの解析と併せて、幾つかのTK遺伝子の転写変異体を同定した。これらの遺伝子異常は胸腺癌患者の新規治療標的となる可能性がある。
|
自由記述の分野 |
肺癌
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行期胸腺癌では、プラチナ製剤併用、アンスラサイクリン系抗癌剤併用の治療レジメンが多く用いられてきたが、その奏功率は低く、予後は極めて不良である。現在、マルチキナーゼ阻害剤であるレンバチニブも既治療胸腺癌に対して適応拡大を受けている。しかし、胸腺癌治療については、その解析症例数の少なさや生存期間の短さから有望な治療標的遺伝子異常の同定や阻害剤の開発は十分に進んでいない現状である。本研究で同定された遺伝子転写変異体については胸腺癌において、まだ報告がなく、現在、極めて難治性疾患である胸腺癌患者の新規治療標的になる可能性がある。
|