研究成果の概要 |
アミオダロン実験肺障害モデルにおいて, 形態的にⅡ型細胞、層状封入体の大型化がみられ, 単離Ⅱ型細胞におけるホスファチジルコリンの合成能が亢進し, 肺組織中のホスファチジルコリン のde novo合成酵素、リモデリング合成酵素ともmRNA発現が亢進し, 肺組織中サーファクタントプロテインmRNA発現量に差はなかったが、SP-AとSP-Dタンパク量は増加がみられた。以上の結果よりアミオダロン肺障害における肺組織中リン脂質過剰蓄積には従来知られていたリソソーマルホスフォリパーゼA2の抑制によるリン脂質分解低下のみならず、Ⅱ型細胞におけるリン脂質合成亢進が関与していることが示唆された。
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