研究課題/領域番号 |
18K08206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
水野 正司 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (20303638)
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研究分担者 |
鈴木 康弘 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (20584676)
伊藤 恭彦 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60402632)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 人工透析 / 腹膜透析 / 補体活性化 / 補体制御 / 腹膜傷害 / 腹膜炎 |
研究成果の概要 |
①現在、抗補体(C)薬としてヒトに使用されているC1インヒビターによる、腹膜透析(PD)関連真菌性腹膜炎動物モデルにおける腹膜傷害の抑制効果を明らかにした。さらに、現在、腹膜傷害から被嚢性腹膜硬化症(EPS)に至る過程へのC終末経路(TP)の関与について、動物モデルでC関連蛋白の遺伝子改変動物、中和抗体等を用いた検討を進めている。 ②ヒトPD排液を用いて、中性化PD液によるPD導入時でC活性化亢進による腹腔内の好酸球増多を報告した。PD治療期間1~3年間に、PD患者の腹膜中皮初代培養細胞(HMPC)の膜C制御因子の発現が時間経過と共に増強することを確認した。
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自由記述の分野 |
腎臓内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PDとCの関連性の探求は、世界に先駆けて我々が開拓進めている研究分野である。今回の我々の研究成果は、PDが腹膜のC活性および制御系に与えることを証明し、腹膜炎による腹膜傷害に抗C薬が治療の選択肢となる可能性を示した。また、腹膜炎や腹膜傷害とEPS 発症進展に対して抗C薬の治療選択の糸口となり、更に腹膜傷害進展の証明や、腹膜傷害とEPS進展を予想するC関連のバイオマーカーの発見が、より長期に安全な PD の実現につながる可能性を示唆する。
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