最終糖化産物(AGE)は、AGE受容体を(RAGE)を介して線維化を促進し糖尿病性腎症進展に大きく関与している。我々は糖尿病性腎症において腎保護作用が示されているRAGEノックアウトマウスのメサンギウム細胞において高発現していたmiR-199aに注目した。マウスメサンギウム細胞でmiR-199aの過剰発現によりPAI-1の発現が減少し、発現抑制によりPAI-1の発現が上昇した。また、TGF-β刺激によりmiRNA-199aの発現量は減少した事からmiR-199aはメサンギウム細胞では抗線維化作用が示唆された。データベースからPAI-1がmiRNA-199aのターゲット遺伝子であると推定された。
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