本研究では、健常者・腎疾患患者計150名の血中尿中microRNAを解析し、①糸球体、尿細管、間質の各細胞に様々なmicroRNAが発現する、②腎組織と尿のmicroRNA発現は相関する、③腎病変の種類により尿microRNA発現プロファイルが異なる、④特定の尿中microRNAは腎機能低下と関連する、などを明らかにした。 これらの結果から、様々なmicroRNAが腎疾患の発症や進行と関連し、尿microRNAは腎組織microRNA発現や腎障害の病態を反映する可能性があること、尿microRNAは腎疾患の予後を予測する指標となりうることが示唆された。
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